お久しぶりでございます。栄養士下薗です。
栄養士のコーナー「栄養どうでしょう」。
気長にお待ちになっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
(・-・)・・・ん?
約半年ぶりの更新は6回目。
今回は果実酒編。
我が家のこの季節の恒例?となっている、果実酒づくりをレポートしてみます。
2016年6月28日
昨年は梅酒を作ったのですが、栄養士らしからぬ、激甘あま~な果実酒になってしまい、正直飲むのに勇気がいりました。(結局全部飲んだけど・・)
今回は具材を変えて挑戦することに。
今回の果実は「あんず」。
あんずのお酒といってもなかなかピンとこないと思います。
この中国のお酒、「杏露酒」。
見たことや、これ飲んだことある!って思った方もおられるのではないでしょうか。甘酸っぱくて女性に人気のお酒です。
買うと意外に高いので、これ作ってみたらいいじゃん!と安易な気持ちで計画を進めました。
しかし、、、あんずって売ってません・・・・汗
梅は季節になるとスーパーに売っていますが、あんずは生産地が青森県や長野県で、九州までなかなか出回らないようです。
しかしやると決めたからにはやるしかありません!今の時代はネット通販という便利なものがあるではありませんか!
ネットをぽっちっと検索・・・。通販大手のところでも扱っているようでしたが、ここは安さよりもちゃんと生産地が明確な方がいい。。
ってなわけで長野県千曲市のJAちくまで購入してみることに。
あんずは6月下旬~7月上旬が収穫時期で、注文した時は予約にギリギリすべり込みセーフで間に合いました。(ホッ)
入金後1週間ぐらいで届きました。
これがあんず。きれいな黄色に神々しさを感じます。
(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
ここで食品学。
あんずの実は、そのまま生食やジャム、今回のような果実酒などでいただきますが、
このように種の中は薬局ではおなじみ、漢方の「杏仁」(キョウニン)です。
麻黄湯や麻子仁丸などに使われていますね。
そして皆さんご存知、「杏仁豆腐」の材料になります。
しかしここで食品衛生学。
熟していない若いあんずの果実や種子は、青酸配糖体(アミグダリン)と呼ばれるものを含んでいます。呼吸困難や目まいなどの症状を引き起こすので注意が必要です。
熟していない若い梅でも同じことがいえます。
気を取り直し(←気落ちしてませんが)さっそく果実酒作りにはいります。
あんずのシロップでも作ろうよ~~と娘を誘惑し、無理矢理手伝わせます。
果実酒作りには欠かせない甲類焼酎ホワイトリカー!(アルコール度数35度)
そして氷砂糖。昨年はレシピどおり1袋1kgいれたところ、劇あまちゃんになってしまったので、今回はかなり控えめの200gで行きます!
あとは簡単。あんずを洗いながらヘタを取り、水気をとります。
あんず→氷砂糖→ホワイトリカーの順に入れて完成!
しかしこれだけではあんずが余りすぎました。
なのでもう1瓶作ります。
こっちは氷砂糖の代わりにエリスリトールを使います。
またまたここで豆知識。
エリスリトールは糖アルコールと呼ばれる甘味料です。
このエリスリトールを造っている会社のHPによると、
「糖アルコールに分類される甘味料で、果実やキノコの他、ワイン・清酒・醤油・味噌などの発酵食品に含まれている糖質であり、ぶどう糖を原料として酵母を用いた発酵により生産されます。また厚生労働省のエネルギー評価法により、エネルギー値が0kcal/gと認められている、唯一の糖質です。」
とあります。ちまたで将来健康に影響があるかもしれないと言われている、人工甘味料ではありません。
さらに特徴として、
1.さわやかな甘味であり、甘みの強さは、砂糖の約75%。
2.虫歯の原因になる酸を作らず、非う蝕性である。
3.糖代謝に影響を与えない=血糖値を上昇させない。
とあり、普通の砂糖(ショ糖)に比べて、かなり健康志向が強いですね。
これなら激甘ちゃんになることも無いし、よさそう!
\(^▽^)/
というわけで、今回子ども用のシロップを合わせて、3瓶作成しました。出来上がりは早くて2ヵ月後になりそうです。
余ったあんずでアプリコットジャムも作りました。おいしくいただけました。
いかがだったでしょうか、今回の栄養どうでしょう。
今回はちょっと手に入りにくい食材でしたが、あんずの食品学、食品衛生学についてと、糖アルコールについてご紹介しました。
またまたまた更新が遅れ気味ではありますが、必死にネタ探しに奮闘しておりますので、次回もご期待ください。(←前回と同じセリフ)
今後も皆様のQuality Of Lifeの向上を目指して、たくさん情報を提供していきたいと思います。
ではまた次回!
(^_^)/~~サヨナラ