2013年6月20日
今回は学校薬剤師のプール水の水質検査のもようをお送りします。
学校薬剤師とは学校保健安全法の定めるところにより、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・高等専門学校・盲学校・聾学校・養護学校に至るまで、大学を除く国立・公立・私立の学校全てに、委任委嘱されています。
学校薬剤師は残留塩素や一般細菌、大腸菌などプールの水質検査を行います。
その他にも飲料用の水道水。照度やダニなどの環境検査に至るまでたくさんの項目を検査します。
薬剤師倫理規定にはこう書かれています。
第1条(任務)
薬剤師は、個人の尊厳の保持と生命の尊重を旨とし、調剤をはじめ、医薬品の供給、その他の薬事衛生をつかさどることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって人々の健康な生活の確保に努める。
硬く書きましたが、要は自分の子どもたちの安心安全を薬剤師は担ってるってことです。
なにしろ、今年度の私の担当校は偶然にも私の母校であり、2人の子どもたちが通う小学校なんです。
初めて学校薬剤師になりましたので、もちろん慣れない事ばかりですが、担当の養護教諭とともに検査を進めていきます。
先日は地域薬剤師会による学校薬剤師研修会が開催され、私を含む新任の3人には、居残りで先輩薬剤師からつきっきりのご指導をいただきました。私の勤務している都北町薬局にはベテランの満永薬剤師がいるのでいろいろと聞く事もできました。
手順にとまどうといけないので、早朝から自宅で予習です。
どれどれ水道水の残留塩素は・・・
DPD錠剤を入れて・・・なるほどなるほど色が出たね・・・
次はpH指示薬を入れて・・・
見よ!比色盤を見つめるこの真剣なまなざし!!
子どもたちは爛々と目を輝かせています。あれ?視線の先は・・・?
お〜〜っと〜〜っ!!!!
そうでしたこの日はコンフェデレーションズ杯の日本対イタリア戦!!
この時はまだ勝ってたんだけどね・・・格の違いってやつがね・・・
そんな敗戦を見届けて失意の中、小学校を訪問しました。(いやいやあくまで真剣に検査に向かいます)
まずは、校長先生と養護教諭に新任のご挨拶。よろしくお願いします。
さて、プールに移動して腰水、小プール。大プールからは3カ所、角2カ所と真ん中。授業中の子どもにお願いして検体の採取。
ふ〜無事に終了。あとは県の検査センターに検体を送付して結果を待ちます。
なるほど、私たちが子どもの頃にもこのように検査してくださってたんですね。
学校医の健康診断は実施率100%です。医師は忙しい中頑張っているんですから、大変ですが我々薬剤師もきちんと職務を全うしなければなりませんね。
ご協力くださった校長先生、養護教諭の先生、薬剤師会の皆様本当にありがとうございます。